世界に通じる「障害者アート」 課題は著作権

 

こんにちは。ブランシェ国際知的財産事務所の弁理士 鈴木徳子です。

この前の日曜日、友人と一緒に中野の「アール・ブリュット」展に行ってまいりました。

詳細はこちらをご参照ください⇒http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20131113/CK2013111302000111.html

 

アール・ブリュットとは、「正規の美術教育を受けていない人が独自の方法により生み出した、既存のモードに影響を受けていない絵画や造形」のことを指すそうです。

展示会では、障害をもった方たちの作品が展示されていましたが、本当に教育を受けていない人の作品なのか、と疑ってしまうくらいの素晴らしい作品ばかりでした。天才の域に達していると言っても過言ではありません。

 

「作品を売りたい」とか「有名になりたい」といった雑念は一切なく、純粋に表現したいという気持ちで創作した作品ばかりなので、物凄く心に訴えかけるパワーがあります。

日本のアール・ブリュットの作品は海外でも高く評価されています。世界最大の国際美術展である「ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」に今年、自閉症の男性の作品が選ばれ展示されましたが、今回、彼の作品の一部を見ることができて幸運でした。

 

障害者の方に対する理解不足により、埋もれたまま発掘されない才能はまだまだあると思います。

障害者アートをビジネス化する動きも始まったばかりですが、特に著作権をどう守っていくかがキーになると思います。

政府も障害者の方の著作権保護のため指針を策定する方針を固めたそうです。

今度の動向を見守っていきたいと思います。

 

今日は以上です。

 

この記事を書いた人

鈴木 徳子