中小企業の知的財産戦略を考える際に役立つ資料3

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

今回は、独立行政法人中小企業基盤整備機構が取りまとめた「中小企業のための海外リスクマネジメントマニュアル」を紹介します。

このマニュアルは、中小企業が海外進出を進める際に直面する事態を回避するために、海外リスクマネジメントに関する理解を深め、必要な対策に自律的に取り組めるように取りまとめたものとなっています。

このマニュアルは、前回紹介した「中小企業向け海外知財訴訟リスク対策マニュアル」とはことなり、海外で事業を行う際に直面する現地での賃金の上昇、製品需要の不振、商慣習・文化の違いによるトラブル、法務・労務・税務に関するトラブル、工場などの設備に関するトラブルなどの様々なリスクについて記載されています。ASEAN諸国

たとえば次のようなリスクについて記載されています。

  1. インフラの未整備
  2. 現地パートナー・提携先とのトラブル
  3. 資金調達上の障害
  4. 技術流出・情報漏えい
  5. 施設・設備に関する事故・故障
  6. 製品・サービスの品質不良
  7. 環境汚染
  8. 顧客とのトラブル
  9. 商習慣・風俗・宗教に関するトラブル
  10. 取引に関する法令違反
  11. 贈収賄

また、海外リスクマネジメントの実践についても簡潔に記載されていますし、すぐに役立ちそうなチェックシート、危険報告フォーマット、緊急通報先一覧等の書式も用意されています。

海外進出を考えている企業は、まずこのマニュアルを読み、少しずつ体制を整えていったら如何でしょうか?

ちなみに、このマニュアルにも知的財産に関する記述があり、知的財産に関するトラブルの事例が記載されています。

海外進出(特に東南アジア)をする際には、知的財産、特に商標の取扱(取得)が重要になります。
是非進出する前に商標権を取得しておくことをお勧めいたします。

今日は以上です。