知的財産に関する裁判例も英訳されています

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

アルファベットのイラスト以前、特許庁の参考審決等が英訳されているというブログを書きましたが、実は裁判例も英訳されています。
今回はそのことについて書きます。

知的財産高等裁判所(知財高裁)でも、特許庁と同様に、我が国の産業財産権に関する国際的な情報発信の一環として参考となる裁判例の英訳を提供しています。

1つ目は、IP Judgments Databeseで、日本語Webページの裁判例検索と同様にして、知的財産高等裁判所で判示された裁判例を検索することができます。ただし、日本語Webページとは異なり、知的財産高等裁判所で判示されたすべての裁判例ではなく選ばれた判例のみが検索の対象となっているようです。
(英訳するにもコストがかかりますので、これは仕方がないのかもしれません。)

2つ目は、トピックごとに裁判例をまとめたWebページが作成されており、このページから参考となる裁判例を見つけ出すことができます。

3つ目は、知財高裁の大合議で判示された裁判例がまとめられたWeページが作成されており、このページから大合議で判示された裁判例を見つけることができます。

裁判例でも見る人は少ないのに、その英訳なんて公表して意味があるの?と思われるかもしれませんが、特許庁の審決書の英訳と同様に、外国のクライアントからの出願や審判または訴訟の代理をしている弁理士や弁護士にとっては、非常にありがたい資料になります。

外国のクライアントに裁判例の内容を説明する時に、裁判例の翻訳をする必要があるのですが、その表現をどのようにするかは悩ましいところでした。

その点に関し、裁判所が英訳したものがあるので、この中で使われる表現を利用することができます。
弁理士・弁護士にとってはとても役立つ資料になります。

裁判例の英訳自体は、弁理士・弁護士以外の一般の方にはあまり気にしないところかもしれませんが、「裁判所も、特許庁と同様に、いろいろやっているな」と感じていただけるのではないでしょうか?

今日は以上です。