国内外ベンチャー企業の知財戦略事例集について

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

一歩先行く国内外ベンチャー企業の知的財産戦略事例集 表紙

引用:一歩先行く国内外ベンチャー企業の知的財産戦略事例集

以前のブログで、ベンチャー企業と事業会社とが連携するのに役立つ資料をご紹介しましたが、今回は、成功しているベンチャー企業の知的財産戦略をまとめた資料(一歩先行く国内外ベンチャー企業の知的財産戦略事例集 IP Strategies for Startups)をご紹介します。

この資料は、特許庁が取りまとめたもので、これから本格的に知財戦略に取り組むベンチャー企業や、その支援者の方々の一助となるように作成したものとなっています。

さて、この事例集で事例として紹介されている企業は次のようになっています。

  • 国内ベンチャー企業における知財戦略事例
    • 株式会社カブク(IT)
    • 株式会社One Tap BUY(IT)
    • セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ株式会社(電気一般)
    • 株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(電気一般)
    • 株式会社FLOSFIA(電気一般)
    • Spiber株式会社(化学)
    • マイクロ波化学株式会社(化学)
    • 株式会社ファンペップ(バイオ)
    • 株式会社ユニバーサルビュー(バイオ(医療機器))
    • ペプチドリーム株式会社(バイオ)
  • 海外ベンチャー企業における知財戦略事例
    • SCADAfenceLtd.(IT)
    • Bio-NEXUS(IT/バイオ)
    • FoamixPharmaceuticals(バイオ)
    • Mimi Hearing Technologies GmbH(IT/バイオ)
    • BigRepGmbH(電気一般)
    • SINN POWER GmbH(電気一般)
    • ViSenze(IT)
    • Beijing QingfanYuanhangNetworking Technology(IT)

内容としては、各会社ごとに、会社の概要および主な製品・サービスの説明に加え、次のような項目が記載されています。

  1. 事業方針
  2. 知財戦略
  3. 活動体制
  4. 活動の変遷
  5. 知財の活用

例えば、株式会社One Tap BUYの3.活動体制には、
「同社では管理部が特許の管理を行っている。実際の出願にあたっては、起業前から付き合いのある弁理士と連携。大手の弁理士を紹介されることもあるが、長年の連携関係にある弁理士の方が同社の事業やベンチャー企業ならではの制約に対する理解も深く、柔軟に依頼に応えてくれるため、メインで頼りにしながら、案件に応じてそれぞれ活用している。
また、同社では社長からはさまざまなアイデアがビジネスドリブンなかたちで投げかけられる。知財担当者は、こうしたアイデアとCOO率いるシステム部内で定期的に行っている技術動向調査の情報を照らし合わせたうえで、ビジネスの可能性を弁理士と相談し、特許出願を判断している。」
と記載されており、どのように外部の弁理士や弁護士を活用しているかが分かるようになっています。

また、5.知財の活用には、知財を参入障壁だけに活用しているのではなく、資金調達やパートナーシップ締結等にも利用されていることが書かれており、ベンチャー企業ならではの活用方法が記載されています。

これらの他に、最初のページの方に、「ベンチャー企業の知財戦略上のポイント(まとめ)」というページがあります。
このページには、ベンチャー企業の各成長段階に必要となる知財活動の概要が書かれています。

ベンチャー企業が取るべき知財活動の概要について簡潔にまとめられていますので、ベンチャー企業に関わる人は、是非ご覧になってみてください。

弊所は、ベンチャー企業のサポートに力を入れております。
ベンチャー企業の方で、知的財産に関しまして何かありましたら、是非弊所にご相談ください。

今日は以上です。