デジタルアクセスサービスに関するQ&A集

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

以前のブログにデジタルアクセスサービス(DAS))について書きましたが、このサービスは、世界知的所有権機関(WIPO)が提供しているサービスなので、なかなか分りづらいシステムとなっています。

そこで、特許庁では、デジタルアクセスサービス[DAS]についてのQ&A集を公表しているので、今回はそれについて書きます。

デジタルアクセスサービス(DAS)とは、第一国に対する出願を優先権主張の基礎として、第二国へ出願する際に、第二国への書面による優先権書類(優先権証明書)の提出を省略することができるサービスです。

デジタルアクセスサービスの概要のイラスト

引用:特許庁HP

ただし、発展途上のサービスであり、国際的な情報のやり取りを行うためのサービスなので、まだまだこのサービスに関する情報が行き渡っていないのかもしれません。

特許庁にも多数の問い合わせが届いていると思われ、よく寄せられる質問とその回答をQ&A集にまとめて公表しています。

さて、それらの内容ですが、次のようなものとなっています。

  1. DASの概要について
    1. 現在DASに参加している(参加予定の)国はどこですか?
    2. DASを利用するにあたり、手数料は必要ですか?
    3. 日本国特許庁がDASに提供している優先権書類を教えてください。
    4. 意匠、商標は対象になりますか。
  2. アクセスコードについて
    1. アクセスコードの付与請求書はどのように書けばよいのでしょうか?
    2. 「アクセスコード付与請求書について」を見たところ、「なお、当該事件の代理人が本手続を行う場合には、代理関係を証明する必要はありません。」と記載されていますがこれはどういうことなのでしょうか?
    3. 「アクセスコード付与請求書について」を見たところ、アクセスコード付与請求書の記載例が1から3まであります。日本の国内出願を基礎として他国(国際出願を含む)において優先権主張をするのですが、この場合、どの記載例に倣えばよいのでしょうか?
    4. アクセスコードに有効期限はありますか?
    5. アクセスコード付与請求書を提出してから日本国特許庁よりアクセスコードが通知されるまで、所要日数はおよそどのくらいでしょうか?
    6. 優先権主張の基礎出願を外国にした場合は、どのようにアクセスコードを請求すればよいのでしょうか?
    7. 日本国特許庁への第二国出願時に、第一国等からアクセスコードが入手できていない場合、どのように対応すれば良いですか?
    8. 【パリ条約による優先権等の主張】の欄を補正する手続補正書にて、アクセスコードを補充しましたが、届出たコードが間違っていました。どのように対応すれば良いですか?
    9. アクセスコードを紛失してしまいました。どのように対応すれば良いですか?
  3. WIPOのDASウェブサイトについて
    1. DASウェブサイトにログインしようとしたところ、エラーメッセージが表示されました。どうすればよいのでしょうか?
  4. 特許協力条約に基づく出願(PCT国際出願)におけるDASの利用について
    1. PCT国際出願の手続(国際段階の手続)において、DASを利用して優先権書類の提出を省略することは可能ですか?
    2. PCT国際出願の出願後(国際出願の国際公開の日前まで)に、WIPO国際事務局(IB)に対して、優先権書類をDASから取得するよう請求する書簡(レター)の送付先を教えてください。
    3. 優先権主張を伴うPCT国際出願を、指定官庁としての日本国特許庁に国内移行手続をした場合、DASを利用して優先権書類の提出を省略することは可能ですか?

これらを読めばDASに関する疑問のほとんどは解決するのではないかと思います。

デジタルアクセスサービス[DAS]についてのQ&A集はこちら

ちなみに、アクセスコードの付与請求書の手続に関する質問・回答もいくつかありますが、以前のブログにも記載したように、現在はオンライン出願をした際の受領書にアクセスコードが記載されていますので、この手続き自体は必要なくなりました。

今後もデジタルアクセスサービスの改良が進んでいくと思いますが、何かわからないことがあったら、まずはこのQ&A集に当たってみるのがよいと思います。

弊所では、デジタルアクセスサービスを活用した外国特許出願や外国実用新案登録出願等の代理申請サービスも行っております。
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今日は以上です。