商標権の譲渡対価を含むライセンス契約の対価が1,785億円!

商標権の譲渡対価を含むライセンス契約の対価が1,785億円!

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

以前のブログで商標権の価値について書きましたが、Zホールディングス株式会社(ZHD)およびその子会社であるヤフー株式会社(ヤフー)から、商標権の譲渡を含むライセンス契約の対価としては、破格の1,785億円の契約を締結したというプレスリリースがあったので、今回はそれについて書きます。

プレスリリースはこちら

このプレスリリースによると、Oath Holdings Inc.(Verizon Mediaの子会社)とヤフーは、次のような概要の契約を締結したとのことです。

  • Yahoo!およびYahoo! JAPANに関連する日本での商標権の取得
  • 従来の技術ライセンスの対象一式を永久に利用する権利と関連するサポートの取得
  • ZHDグループ内での日本におけるブランド使用および技術の利用
  • 「ヤフージャパン ライセンス契約」の終了
  • 上記に対する対価は1,785億円
商標登録第6004671号の商標
引用:商標登録第6004671号公報

これらの内訳は公表されていませんが、「Yahoo!」という標章やロゴマークは、インターネットを使っている日本に居住する人のほとんどが知っていると思われるので、その商標権の価値は相当高いのではないかと思います。

個人的には、Yahoo!およびYahoo! JAPANに関連する日本での商標権の価値をどのように算定したのか気になるのですが(弊所では、知的財産の価値評価も行っております)。。

いずれにせよ、この契約では、上記商標権の価値は相当高額であったのではないかと想定されます。

M&Aや事業譲渡で、有名なブランドを有しているビジネスを譲渡したり、譲り受けたりする際には、そのビジネス自体の価値だけでなく、商標権の価値を独自に算定しなければならない場合もあります。

商標権、特許権、実用新案権、意匠権等の譲渡対価を算定する際には、価値評価に慣れた弁理士に是非ご相談ください。

弊所でも、知的財産権の価値評価を行っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。

今日は以上です。

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