機能性をもつ農林水産物・食品開発プロジェクト研究成果集

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

以前のブログで、国の研究機関(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)が機能性食品を開発していると書きましたが、その成果集(機能性をもつ農林水産物・食品開発プロジェクト研究成果集)が公表されましたので、それについて書きます。調査のイメージ

このプロジェクトですが、将来に向けた食品の機能性に関する基盤的な測定・評価技術を確立し、機能性を持つ農林水産物や加工食品を化学手kに評価するモデルを提案することを目的として行われました。

達成目標としては、次の4つが挙げられています。

  1. 農林水産物やその加工品を対象として、実際に活用が見込める健康機能の有効性を解明すること
  2. 1.の結果を踏まえ、「健康に寄与する農林水産物データベース」を構築公表し、個人の健康状態に合わせた機能性農林水産物・食品の栄養指導システムのモデルをこうちくすること
  3. 1.の結果を踏まえ、機能性を持つ農林水産物及びその加工品が広く消費者に利用されるように、それらの食品の個人の健康状態に応じた供給システムを開発すること
  4. 農林水産物やその加工品を対象として、今後の有望と考えられる新たな健康機能性の解明や今までにない新しい機能性評価法や機能性成分の分析法を開発すること

そして、この研究成果集には、次のような研究成果が掲載されています。

  1. 機能性を持つ農林水産物やその加工品の開発
    1. 食後血糖上昇を抑制する高アミロース米等とその加工食品の開発
    2. 高β-グルカン大麦・小麦全粒粉を用いた低GI/抗メタボ食品の開発
    3. 表面加工玄米及びその加工品の提供システムの開発
    4. ルチン高含有ダッタンソバ「満天きらり」を用いた脂質代謝改善効果のある加工食品の開発
    5. 抗酸化物質含有食品による睡眠改善を介した抗メタボ効果検証と商品開発
    6. 脂質代謝改善効果を持つβ-コングリシニン高含有だいずの栽培技術及び加工食品の開発
    7. 認知機能障害予防作用を持つケルセチン高含有タマネギの栽培技術及び加工食品の開発
    8. 日本の伝統健康野菜ゴーヤのエビデンスとサイエンスを根拠とする適正商品化技術の開発
    9. カロテノイド類の生体調節機能に着目した抗メタボ食品提供技術の開発とその効果の実証研究
    10. β-クリプトキサンチンの抗メタボ効果に着目した柑橘及びその加工食品の開発
    11. 脂質代謝改善効果を持つ高カテキン緑茶及びその加工食品の開発
  2. 新たな機能性評価研究
    1. 高分子プロシアニジン類の腸管ホメオダイナミクスによる生活習慣予防作用の解明に関する研究
    2. 食べるセロトニンの抗肥満作用機構解明とセロトニン高含有農産物の研究開発
  3. 機能性を持つ農林水産物やその加工食品のデータベースの構築及びその加工評価や個人の健康状態に応じた栄養指導システムの開発
    1. 機能性を持つ農林水産物のデータベースの構築及び個人の健康状態に応じた栄養指導システムの開発
    2. 中年男性をターゲットとしたテーラーメード機能性弁当の効果実証及び供給システム開発
    3. ヒト試験による機能性弁当の内臓脂肪面積低減効果検証

詳細は、各研究成果をご覧になっていただくとして、これから機能性表示食品を開発しようとしている企業は、この研究成果を利用して機能性表示食品を開発してみては如何でしょうか?

また、機能性表示食品を申請する際に必要となる試験データを検討している企業も、今回の研究成果で用いられた試験方法を参考にしてみては如何でしょうか?
どのように機能性を証明する実験を行えばよいかのヒントが見つかるかもしれませんよ。

多額の研究資金と研究者の努力によって得られた成果ですので、是非活用してください。

弊所でも、公的研究機関との共同研究のサポートも行っています。
気楽にご相談ください。

ちなみに、機能性食品に関する特許が取得しやすくなったことの情報はこちら