日本の文化は「WASHOKU」だけではありません。「BENTO」も!

日本の文化は「WASHOKU」だけではありません。「BENTO」も誇るべき文化です。

こんにちは。ブランシェ国際知的財産事務所の弁理士 鈴木徳子です。

昨年末に、「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことは記憶に新しいです。いまや、和食は世界に誇る文化ですが、「弁当」も負けていません。

 

京都の弁当箱専門店「Bento & co」は新聞やテレビで紹介されていますので、ご存知の方も多いと思います。

ホームページはこちらをご覧ください。→ http://www.bentoandco.jp/

私は、最初テレビで知ったのですが、店主がフランスの方というのがとても印象的でした。

日本人であれば、弁当箱はあまりにも庶民的すぎて、ビジネスに結びつけようという発想が生まれにくいと思います。

 

この会社のサイトを見てみますと、日本語の他、英語、フランス語にも対応しています。その結果、これまで80ヵ国の人から注文が入ったそうです。

たしかに、弁当箱とはいえ、センスの良いものばかりです。私も見ていて、弁当を作らないにも関わらず、弁当箱は欲しくなりました。

 

いまや「Bento」という言葉はフランスの辞書に載るほど知名度を上げているそうです。今日は、そんな「Bento」関連の商標を調べてみました。

特許電子図書館で、指定商品を「弁当箱」(類似群コード19A03)または「弁当」(類似群コード32F06)を指定するものに限って見てみますと、ローマ字表記の「BENTO」(「Bento」)を含む出願・登録商標は17件ありました。ちなみに同じ条件で漢字の「弁当」を含む商標を検索すると、254件ヒットしました。

 

この結果をみるに、まだまだ商標の世界では、「BENTO」より「弁当」の方がメジャーです。

しかし、「BENTO」の検索結果17件のうち、過去5年以内に出願されたものは10件ですので、やはり最近の世相を反映しているといえるでしょう。

ちなみに登録例は、「BENTO STORE」(登録No.5601472)や「Book Bento/ぶっくべんとう」などです。

 

今後は、「弁当」は「BENTO」として世界に発信するものになるでしょうから、「BENTO」関連商標の出願件数は増えるのではないかと思います。

今日は以上です。

 

この記事を書いた人

鈴木 徳子