商標権の価値は259億円!?

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

ƒコーヒーのCG2016年10月31日に、味の素株式会社と味の素ゼネラルフーヅが、ライセンスを受けている商標「Blendy」「MAXIM」「TRIPLESSO」「ちょっと贅沢な珈琲店」「ティーハート」「新茶人」「コーヒーギフトはAGF」他等の商標権について、Jacobs Douwe Egberts B.V.(ジェイコブズ・ダウ・エグバーツ:JDE社)から取得するとのプレスリリースがありました。
(商標「コーヒーギフトはAGF」については、もともと共有商標でした。)

このプレスリリースによると、それらすべての商標権の取得価格は、約259億円(225百万ユーロ)だそうです。すごい高い価格に感じますね!

味の素ゼネラルフーヅ株式会社(AGF社)は、以前からこれらの商標権のライセンスを受けて商品を販売していたので、今回の話は単に商標権を取得するというのではなく、ブランドを完全に自分のものにするための対価と言った方が適切なのかもしれません。

ちなみに、味の素は、これらの商標権を取得することにより、次のメリットがあると言っています。

  1. 新たな製品展開、ブランドロゴ、他社へのライセンス等に関する制約が無くなり、味の素グループにおいて自由なブランド戦略の展開が可能となる
  2. 商標ライセンスが終了するリスクも回避できる

確かに、これらの商標権の権利者になるので、これらの商標を活用した新たな製品開発もできるようになります。また、これらの商標に類似するブランドロゴに関する商標権を取得したり、それを加えたすべての商標権に関して他社にライセンス等を含めたブランド戦略を展開することも可能になります。

しかし、最も重要なことは、商標ライセンスの終了リスクが無くなることではないでしょうか?

JDE社との間で、どのような条件の商標ライセンス契約を締結していたか分かりませんが、契約満了や解約条件を満たしてしまうと、商標ライセンス契約が終了(解約)してしまい、以後上記の商標を使用することができなくなってしまいます。これは最大のリスクです。
以前のブログで、商標ライセンスの終了により、社名を変えなくてはならなくなった例もあります。

これらのことを総合的に判断して、上記のような取得対価になったのではないかと思います。

商標権の価格は相手との駆け引きを経た上で決まることが多いです。

商標権の売却に関し疑問点がありましたら、是非弊所にご連絡ください。

今日は以上です。