「技術情報管理 自己チェックリスト」が公表されました

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

2023年3月29日に、経済産業省から「技術情報管理 自己チェックリスト」が公表されましたので、今回はこれについて書きます。

技術情報管理 自己チェックリスト
引用:経済産業省HP

「技術情報管理 自己チェックリスト」はこちら

「技術情報管理 自己チェックリスト」とは、事業者の情報セキュリティ対策の客観的指標として利用されている国の認証制度「技術情報管理認証制度※」の取得に役立つことを目的に作成されました。

さて、この「技術情報管理 自己チェックリスト」ですが、技術情報管理認証制度の基準をもとに、事業者が自社の情報セキュリティ対策の状況を自ら確認し、必要な対策を把握することが可能なツールとなっており、次のような場合に活用できるものとなっています。

  • これまで情報セキュリティ対策に取り組んだ経験のない事業者が対策を始めるに当たって、まず取り組むべきことを把握する場合
  • これまで情報セキュリティ対策に取り組んできた事業者が、これまでの取組を振り返り、不足が無いかを確認する場合

使い方は、「技術情報管理 自己チェックリスト」をダウンロードし、自社の対応状況を確認しながら各チェック項目を選択すると、自社の取組状況が採点され、取組が進んでいる対策分野、遅れている対策分野が、次の図のようにレーダーチャートで表示されるようになっています。

レーダーチャート
引用:経済産業省HP

なお、「技術情報管理 自己チェックリスト 活用ガイド」もダウンロードできるようになっています。

「技術情報管理 自己チェックリスト 活用ガイド」はこちら

なお、技術情報管理認証を受けることによって、国が情報セキュリティ対策がしっかりしていることを認証してくれるだけでなく、「成長型中小企業等研究開発支援事業」の審査の加点を得られることができる等のメリットもあります。

このチェックリストを活用し、技術情報管理認証を受けてみては如何でしょうか?

弊所では、営業秘密に関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。

今日は以上です。

※技術情報管理認証制度とは、平成30年の産業競争力強化法改正において、国が認定した認証機関が、事業者の情報セキュリティ体制や状況を客観的に審査・認証する制度です。

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