商標権の価値が本当に30億円!

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

以前、次のようなブログを書きましたが、本当に商標権自体の価値が30億円だった事案について書きます。

2017年1月25日に、株式会社ゴールドウインは、Helly Hansen ASから「ヘリーハンセン/HELLY HANSEN」の日本における商標権で取得したというプレスリリースがありました。illustration of ski

このプレスリリースによると、この商標権の取得金額は30億円だそうです。

上述した事案と比較すると、1ケタ少ない額なので大したことはないと思われるかもしれませんが、今回は本当に、日本の商標権自体の価格のようです。
(上述した事案では、事業部の買収費用やその他の事業の買収額等も含まれた金額となっています。)

J-Platpatの商標検索で権利者「ヘリー ハンセン」で検索したところ、次の4件がヒットしました。

  • 商標登録第3280051号
  • 商標登録第3333403号
  • 商標登録第4122274号
  • 商標登録第5385226号

他にも対象商標権があるのかもしれませんが、これらの商標権の価値が30億円だということになります。

ちなみに、株式会社ゴールドウインは、プレスリリースに「当社は、1983年からHelly Hansen ASとのライセンス契約に基づき、・・・・・このたびの商標権取得により、安定的な事業基盤の確立と、中長期的な戦略投資が可能となり」と記載していることから、不安定なライセンス契約よりも商標権者となって、このブランドに中長期的に投資をしていこうとしているのかもしれません。

商標ライセンス契約(商標使用許諾契約)では、必ず契約期間(許諾期間)を定めています。そして契約期間を延長できるような規定が入っていても、その延長時にライセンス料(使用料)の改定が行われることがあります。

このような状況では長期的な投資が行えないので、商標権自体を買い取ることでそのリスクを回避したのかもしれません。

しかし、買取価格が30億円というのはすごいですね!

最近は、商標権の売買を伴うM&Aやブランド事業自体の買収が多くなっている気がします。

弊所ではライセンス契約だけでなく、知的財産の売買等についてのご相談も承っています。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。

今日は以上です。