海外におけるライセンスとロイヤルティ送金

海外でライセンスをするときにはロイヤルティ送金についての理解も必要です。

こんにちは。ブランシェ国際知的財産事務所の弁理士 鈴木徳子です。

今日は、海外におけるライセンスに関する留意事項について書こうと思います。

 

海外に進出する場合、現地でライセンス契約を締結することがあります。

その場合、契約内容はもちろんのこと、ロイヤルティ送金についても事前にチェックしておく必要があります。

ラインセンスを締結したものの、速やかなロイヤルティ送金ができないのであれば意味がありません。

 

例えば、ベトナムを例に挙げますと、

特許や商標などの産業財産権のライセンス契約を締結した場合、知財局へのライセンス登録は効力発生要件ではなく、必ずしも登録しなければならないというものではありません。

しかし、登録をすれば、第三者への対抗要件となるだけではなく、ロイヤルティ送金のメリットを享受できます。

ベトナムの銀行は、ロイヤルティ送金のときに契約書の内容について厳しい審査を行うため、送金が実施されにくいようですが、ライセンス登録がされていれば、登録証を見せるだけで送金手続きがスムースにいきます。

 

各国より法制度は異なりますが、ライセンスにおけるロイヤルティ送金の留意点もチェックしておく必要があります。

今日は以上です。

 

この記事を書いた人

鈴木 徳子