地域活性化:地理的表示を活用したブランディング 4

こんにちは。ブランシェの弁理士 鈴木徳子です。

さて、先日の記事で、愛媛県庁で関係者10数人に地理的表示制度のプレゼンをしたことをお伝えしましたが、その翌日、(愛媛県)西予市に行き、シルク博物館をはじめ、蚕糸業関係者や西予市役所関係者の皆様と地理的表示申請に際しての打ち合わせ・見学をしました。その打ち合わせには愛媛の蚕糸業界復興に尽力されている愛媛県庁の担当者の方が同行して下さいました。

西予市は松山市から高速道路で小一時間のところにあります。西予市にはこの時と、申請日直前の5月の最終週の2度程行きました。

ここでは、2度の出張で興味深かった事項についてお伝えします。

1.西予市野村町シルク博物館

シルク博物館
ここは、今回の地理的表示申請を行った愛媛県西予市蚕糸業振興協議会の本拠地でもあります。館長さんから伊予生糸の生産方法についてお話を伺いました。通常は繭を乾燥させて殺蛹したものから糸を繰るのですが、伊予生糸は生繰り(なまぐり)といって、生の状態で冷蔵保存した繭を多条操糸機(たじょうそうしき)という繰糸機を用いて低速で(生糸にかかるテンションを抑えて)繰糸します。

この博物館では伊予生糸の展示がされ、歴史も学ぶことができますが、同時に、染織講座も開催しており、全国から生徒さんを募集しています。繭から糸をつくり染色、手織りまでの全工程を指導しているそうで、養蚕から織物まで一貫して学べるのは、全国でもここしかありません。

受講生の方

職人の方

毎年、10数人の方が西予市に移り住みながら受講しているそうです(受講期間は2年)。見学の際には、手織りをしている生徒さんを見学させていただきました。

・・・続く