ゲノム編集に関する分かり易い資料があります!

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

以前のブログで「ゲノム編集技術応用食品」について書きましたが、「ゲノム編集」自体について説明していないことに気が付きました。

ゲノム編集 ~新しい育種技術~の表紙

引用:ゲノム編集 ~新しい育種技術~

そこで、今回は、「ゲノム編集」について分かり易くまとめられた資料(ゲノム編集 ~新しい育種技術~)をご紹介します。

「ゲノム編集 ~新しい育種技術~」はこちら

この資料は、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究所(農研機構:NARO)が作成したものですので、信頼性の高い資料となっています。

さて、この資料ですが、次のような内容が記載されています。

  • 農作物が作られてきた歴史
  • 品種改良は遺伝子の変化を利用
    • 自然に発生する突然変異の利用
    • 交配育種
    • 近代の育種技術
  • ゲノム編集技術の原理と特徴
    • オフターゲット変異
  • 動物でのゲノム編集
  • 植物でのゲノム編集
  • ゲノム編集と遺伝子組換え
  • ゲノム編集技術を用いた品種改良の研究

これらの見出しだけでは分かりづらいかもしれませんが、内容としては、ゲノム編集は、従来の品種改良と同様に、原理的には遺伝子の変化を利用するものであることが分かり易く記載されています。

そして、この分野に不慣れな人には分かりにくい「ゲノム編集」と「遺伝子組換え」との違いも分かり易く解説されています。

「ゲノム編集」と「遺伝子組換え」との違いをまとめた表

引用:ゲノム編集 ~新しい育種技術~

この表を見れば、「ゲノム編集」と「遺伝子組換え」との違いが分かると思いますが、最大の違いは、最終製品に外来遺伝子を「残す」か「残さない」かだと思います。

遺伝子組み換え技術を用いた場合には、最終製品に外来遺伝子が残ってしまいます。
すると、その製品を食べた場合に、その外来遺伝子が人体にどのような影響があるかすぐには分からないという問題が生じてしまいます。

一方、ゲノム編集技術を用いた場合には、最終製品に外来遺伝子が残りません(このブログでは、外来遺伝子が残らないゲノム編集技術のみを想定しています)。

したがって、ゲノム編集技術によって作られた作物と、従来の育種技術によって作られた作物とを、現時点の科学技術では判別することができないことになります。

そうであれば、ゲノム編集技術を用いて作られた作物を食べた場合に、人体への影響はほとんどないと思われます。

このように、この資料を読めば、ゲノム編集技術の概要はある程度分かるのではないかと思います。
(実際のゲノム編集を行って新しい品種を作り出すのは大変だと思いますが。。)

この他に、「ゲノム編集技術に関する動画」もあります。

ゲノム編集技術に関する動画はこちら

弊所では、ゲノム編集を用いて作られた新しい品種について、特許出願や品種登録出願に関するご相談を承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。

今日は以上です。