ネット上で無料と謳っているイラスト等を使うのはリスクがありますよ!-5

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

驚く女性のイラストかなり以前のブログで、自治体が権利者に無断で著作物を利用していたという事件をご紹介しましたが、最近また同じような事件が起こりましたので、ご紹介します。

NHK Webによると、
「浜田市では、平成28年に策定された「浜田市男女共同参画推進計画」を市のホームページや冊子で紹介した際、地球の上で子どもたちが手をつないでいるイラストを使っていました。市によりますと、このイラストを管理する事業者に本来支払うべき使用料を払わずに無断で使っていたということです。
11月はじめに事業者から指摘を受け、担当していた職員に確認したところ、インターネットで検索するなかで今回のイラストを見つけ、無料だと思い込んで使用し、上司も権利などについて確認していなかったということです。」
と報道されています。

島根県浜田市でも、職員に対して研修やセミナーを行い、著作権に関する教育を行っていたと思いますが、このような事態が起こってしまったようです。

なお、最終的に、浜田市は、使用したイラストの事業者に対して、使用料や遅延損害金などを含む36万円を支払って、この件を解決したそうです。

ちなみに、この件に関する詳細な状況は分かりませんが、ネット上で”無料で利用できる”ことを謳ったWebサイトがたくさんあります。

もちろん、キチンと著作権処理を行った上で、イラストや写真等を無料で利用できるサイトもありますが、その利用に制限がかかっているものもあります。

例えば、利用規約を読むと、個人的な利用は無料だが、商用(商業)利用の場合には許諾が必要という制限がかかっている場合があります。

「個人的な利用」と「商用(商業)利用」との違いが分かりにくいかもしれませんが、「商売に関係する場合は有料だが、それ以外なら無料です」という感じになります。

具体的には、個人の生活をつづったブログでは無料で利用できますが、ECサイトのように商売目的のWebサイトに使う場合には有料ということになります。

この他に、そのWebサイトで入手できるデータ自体が著作権を侵害したものと言うこともあります。

具体的な事例のブログはこちら

著作権侵害をすると、その自治体や会社の信用が著しく低下します。
著作権侵害をしないように、日頃から意識しておく必要があるのではないでしょうか?

なお、著作権は、特許権や商標権と比較して権利侵害してしまい易い権利です。
著作権について何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。

今日は以上です。