海外品種登録出願経費支援の公募が開始されました!(2023)

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会(JATAFF)から、海外品種登録出願経費支援の公募が開始されましたので、今回はこれについて書きます。

海外品種登録出願経費支援の公募画面
引用:公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会HP

海外品種登録出願経費支援とは、農林水産省の令和5年度植物品種等海外流出防止総合対策・推進事業に基づく、海外における品種登録出願経費支援になります。

この支援を受けるためには、次の品種登録出願の要件を満たす必要があります。

  1. 我が国において育成され、品種登録出願されたものであること(海外出願と同時出願の場合は、令和6年2月までに出願することが確実であること)。
  2. 出願先国の植物品種保護制度において保護対象となっている品種であり、かつ出願先国が規定する未譲渡性の要件を満たしていること。
  3. 海外において当該品種の品種登録出願を行うことが我が国農産物の輸出力の強化につながるものであること。

そして、応募書類に必要事項を記載の上、申請し、採択されると、品種登録に係る費用に対して所定の補助率の補助金が支払われることになります。

  1. 補助率
    1. 我が国農産物の輸出戦略上重要な品種の場合は定額(例:果樹、いちご、かんしょ、切り花用の花き、茶、コメ)
    2. それ以外の場合は1/2以内(例:野菜類(いちご・かんしょ以外)、コメを除く穀類、きのこ類等)
  2. 対象経費
    1. 国内経費: 出願申請書作成費、翻訳費、補正資料作成経費、種苗輸送経費、通関経費、通信運搬費、代理人経費、その他これら出願に付帯する費用
    2. 国外経費: 出願申請費、種苗提出経費、通関経費、審査費、登録費、補正資料提出経費、栽培試験費、翻訳費、通信運搬費、代理人経費、その他これら出願に付帯する費用

海外品種登録出願に関する補助金はあまりないので、是非活用してください!

注意点は、公募期間が、令和5年4月21日~令和5年5月31日となっている点に注意してください。

弊所では、この補助金申請のサポートも行っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。

今日は以上です。

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