不正競争防止法を知りたい方は、まず「不正競争防止法テキスト」を!(2024)

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

2024年2月に、「不正競争防止法テキスト」が改訂されましたので、今回はそれについて書きます。

不正競争防止法テキスト2024
引用:不正競争防止法テキスト

「不正競争防止法テキスト2024」はこちら

不正競争防止法テキスト」とは、不正競争防止法の所管官庁である経済産業省が作成した不正競争防止法の入門書になります。

経済産業省が作成したテキストですので、信頼性が非常に高いものです。

さて、このテキストですが、次のような目次となっています。

  1. 不正競争防止法の概要
    1. 不正競争防止法の目的
    2. 不正競争防止法の沿革
    3. 我が国法体系上の位置づけ
    4. 不正競争防止法の体系(法律の全体構成)
    5. 不正競争行為類型の概要
      1. 周知表示混同惹起
      2. 著名表示冒用行為
      3. 形態摸倣商品の提供行為
      4. 営業秘密の侵害
      5. 限定提供データの不正取得等
      6. 技術的制限手段無効化装置等の提供行為
      7. ドメイン名の不正取得等の行為
      8. 誤認惹起行為
      9. 信用毀損行為
      10. 代理人等の商標冒用行為
    6. 適用除外
    7. 国際約束に基づく禁止行為の概要
    8. 民事上の措置の概要
    9. 刑事上の措置の概要
    10. 関税法に基づく水際措置の概要
  2. 参考資料
    1. 秘密情報の保護ハンドブック ~企業価値向上に向けて~
    2. データ利活用のポイント集とてびきについて
    3. 民事的措置の知的財産法間の比較
    4. 不正競争防止法に関する参考資料一覧
  3. 不正競争防止法条文<右開き>

この改訂版では、次の項目がアップデートされています。

  1. 形態模倣品の提供行為に係る不正競争行為に電気通信回線を通じて提供する行為を追加
  2. 営業秘密・限定提供データの保護の拡充(限定提供データの定義の見直し、損害賠償額の算定規定・使用等の推定規定の拡充、国際的な営業秘密侵害に係る手続(裁判管轄・適用範囲)の追加
  3. 外国公務員贈賄罪に係る規律の強化(法定刑の引上げ、場所的適用範囲の拡大)

以前の「不正競争防止法テキスト」を読んだことがある方も、知識のアップデートするために、この改訂版を読んでみては如何でしょうか?

弊所では、不正競争防止法に関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。

今日は以上です。

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