パッケージデザインの著作権

こんにちは。高田馬場のブランシェ国際知的財産事務所の弁理士 鈴木徳子です。

先日、興味深い報道がありました。

台湾のスターバックスコーヒー(スタバ)が販売するパイナップルケーキの包装デザインが、山形県南陽市に所在する山形食品株式会社が製造販売する飲料「山形パインサイダー」の容器デザインと酷似していることが判明したというものです。

パイナップルケーキと言えば台湾のお土産の定番です。一方、「山形パインサイダー」は山形県の「ご当地サイダー」として知る人ぞ知る炭酸飲料だそうです(私は知りませんでしたが)。

それぞれのデザインの画像は以下のとおりです。左がパイナップルケーキの画像(引用:AMAZONウエブサイト)、右が山形パインサイダーの画像(引用:山形食品株式会社のウエブサイト)です。

 

報道によると、「山形パインサイダー」のデザインは2012年にデザイン会社が制作したそうです。一方、台湾スタバのパイナップルケーキのデザインは、昨年末に制作されたものだそうです。山形食品側は、デザインが酷似していると主張し、一方、台湾のスタバ側は「山形パインサイダーのデザインは全く知らなかった」と主張しています。

「似ている、似ていない」は、デザインの創作性がどこにあるかを抽出し、その創作性がある部分について比較検討する等の手法で判断していくことになりますが、人によって判断が異なることも多く、非常に微妙です。

今回の報道で、私が興味を持ったのは、「似ている、似ていない」の判断ではなく、山形食品側が台湾スタバのパイナップルケーキのデザインをどのような過程で発見したのか、という点です。

ネット検索してみると、台湾限定スタバのお菓子として、日本でも結構話題になっていることが分かりました。パッケージがかわいい、というコメントもあり、パッケージの写真が沢山アップされています。

山形食品側も、このようなネットの記事(写真)をきっかけに、パイナップルケーキの包装デザインを知ることになったのかもしれません。

ところで、「COPYTRACK」というサービスでは、自分で撮った写真画像や、制作したデザインデータを登録しておくことにより、ネット上の無断使用を自動で検索してくれ、希望すれば成功報酬制で無断使用者とのライセンス契約交渉等の面倒な手続きをサポートしてもらえます。

COPYTRACKはこちら

登録は無料でできるので、このサービスを利用しているクリエイターの方も多いと思います。
私も試しに、自分で撮った写真画像を登録しています。

上記のケースにおいて、仮に、山形食品側が容器デザインデータをCOPYTRACKに登録していたとして、果たして、台湾スタバのパイナップルケーキの包装に表示されているデザインまで識別できるのだろうかという点は、気になります。

パイナップルケーキの包装に表示されているデザインそのものが、データとしてアップされているのであれば、識別可能だと思いますが、上記画像のような包装パッケージ全体の写真から、その表面に表示されたパイナップルのデザインを識別できるのでしょうか?とても気になっています。お分かりの方がいらっしゃれば教えて下さい。

弊所では、著作権の相談も承っております。何かございましたらお気軽にご連絡下さい。

今日は以上です。