J-PlatPatからパテントファミリーの情報を入手できます(2021)

J-PlatPatからパテントファミリーの情報を入手できます(2021)

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

書類の山の写真今回は2021年11月時点におけるJ-PlatPatからパテントファミリー※1の情報を入手する方法について書きます。

以前のブログでもご紹介していましたが、J-PlatPatの改良が進んだ結果、操作方法が変わったので、改めて説明します。

ちなみに、この機能は、ドシエ情報※2を利用しており、J-PlatPatでは五大特許庁※3およびWIPO-CASE参加庁のドシエ情報(PCT国際出願を含む)を利用しています。

パテントファミリーの検索方法は、まずJ-PlatPatにアクセスし、「特許・実用新案」のプルダウンメニューから「特許・実用新案番号照会/OPD」を選択します。

次に、検索対象の「OPD照会」のラジオボタンをクリックすると、次の画面が表示されます。

OPD入力画面
引用:J-PlatPat

この画面の入力種別の欄で、「番号入力」のラジオボタンをクリックし、例えば調べたいパテントファミリーのうち、知っている日本の特許出願番号を入力して、「照会」ボタンをクリックすると、次の画面のような照会画面が表示されます。

OPD照会画面
引用:J-PlatPat

この画面では、日本特許出願(JP)、米国特許出願(US)、PCT国際出願(WO)およびドイツ(DE)のパテントファミリーが表示されています。

そして、この画面の中央部に表示された公開番号をクリックすることによって、各国(PCT国際出願を含む)の公開公報を表示させることができます。
ちなみに、各公開公報のPDFファイルをダウンロードすることができます。

このように、パテントファミリーを一括検索できて、さらに無料でダウンロードできるので、非常に使い勝手の良いサービスとなっています。

パテントファミリーを調べたいときは、是非このサービスを利用してみてください!

弊所では、世界各国への特許出願・実用新案登録出願・意匠出願・商標登録出願・品種登録出願等の代理業務を行っております。
これらについて何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。

今日は以上です。

※1 パテントファミリーとは、ある国で出願された特許出願を元に、優先権主張して複数の国に特許出願されたグループをいいます。

※2 ドシエ情報とは、世界各国に出願された特許出願(パテントファミリー出願)の手続や、審査に関連する情報をいいます。

※3 五大特許庁とは、日本国特許庁(JPO)、米国特許商標庁(USPTO)、欧州特許庁(EPO)、中国国家知識産権局(CNIPA)および韓国特許庁(KIPO)をいい、これらの特許庁への特許出願件数は、世界の特許出願件数の約8割を占めていると言われています。

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