再公表特許が廃止されました

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

資料のイラスト令和4年(2022年)1月から再公表特許が廃止されましたので、今回はそれについて書きます。

再公表特許とは、特許協力条約(PCT)に基づいて、日本から他国へ国際出願された日本語の特許を日本国特許庁の公報として発行するものです。

ただし、この再公表特許は、先行技術調査に必要な技術情報の提供を目的とする行政サービスとして発行しているもので、法律上の公報ではありません

さて、この再公表特許ですが、令和4年1月から廃止されました。再公表特許は、上述したように、特許庁の行政サービスの一環として行われていたものであり、法律上の根拠があったものではないので、特許庁の判断で廃止されました。

以前は、WIPOのPATENTSCOPEで検索するのが面倒でしたので、再公表特許が公開されていた場合には、それをダウンロードすることが多かったのですが、今後はPATENTSCOPEで検索することが多くなるのではないかと思います。

なお、特許庁では、「再公表特許の廃止に伴う留意点について」というWebページを公開しており、再公表特許の廃止に伴う、J-PlatPatで検索・照会等を行う際の留意点を公開しています。

「再公表特許の廃止に伴う留意点について」はこちら

このWebページでは、次の情報が掲載されています。

  1. 照会
    1. 日本語PCT出願が国内移行されたか否かを知りたい場合
    2. 国内移行出願の経過情報を確認したい場合
    3. 国内移行出願に付与されたFI・Fタームを確認したい場合
    4. 国内移行出願の引用文献情報を確認したい場合
  2. 検索
  3. RSS機能

再公表特許は、国際公開された特許出願を、再度日本の特許庁が公開するというものでしたので、これが廃止されたとしても、実務上ほとんど問題はないと思います(それを見越して特許庁も再公表特許を廃止したのだと思います。)

ただ、日本の検索システムJ-PlatPatは、PATENTSCOPEよりも使い勝手が良かったので、J-PlatPatで検索できなくなるのは、個人的には少し残念です。

今後は、PATENTSCOPEの改善に期待しましょう!

弊所では、PCT出願に関するご相談も承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。

今日は以上です。