INPITによるタイムスタンプ保管サービスが始まりました!

INPITによるタイムスタンプ保管サービスが始まりました!

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

※このタイムスタンプ保管サービスが、2021年3月31日に終了することになりました。
※タイムスタンプ保管サービス終了のブログはこちら

以前のブログで紹介した工業所有権情報・研修館(INPIT)によるタイムスタンプ保管サービスが始まりました。

2017年3月27日から、INPITがタイムスタンプトークンを無料で保管してくれます。
このサービスを利用すれば、万が一タイムスタンプトークンが紛失した場合であっても、INPITからタイムスタンプトークンの引き出しや、預入証明書の発効を受けることができるようになります。

INPITのプレスリリースによれば、活用事例としては、次のような場合にこのサービスを利用できると記載されています。

  1. 特許、意匠、商標等の侵害訴訟において、被疑侵害者が先使用権を主張する際に、発明や意匠の実施である事業又はその準備をしていたことを立証したり、商標の先使用を立証したりするケース
  2. 他者の特許権や意匠権の有効性を争う審判や訴訟等において、特許や意匠登録の無効理由となる技術情報等が、出願された時点において公知であった事実を立証するケース
  3. 商標登録の取消しの審判において、商標権者等が登録商標の使用を立証するケース
  4. 営業秘密漏えい事件の訴訟において、漏えいした技術を営業秘密保有者自らがその時点以前に保有していたことを立証するケース

現在は、このようなケースに対して確定日付を利用することが多いですが、便利さや費用を考慮すると、今後はタイムスタンプの活用が進むかもしれません。

その際には、是非このサービスを活用してみては如何でしょうか?

ログイン・アカウント作成画面はこちら
(このサービスを利用するには、アカウントの作成が必要です。)

なんといってもINPITが証明してくれて、しかも費用は無料ですよ!

今日は以上です。

タイムスタンプ保管サービスの概要
引用:経済産業省HP

追記:タイムスタンプ保管サービス終了に関する情報を追加(2020/10/13)

この記事を書いた人

branche-ip