中小企業の知的財産戦略を考える際に役立つ資料8

中小企業の知的財産戦略を考える際に役立つ資料8

こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。

今回は、特許庁がまとめた「“知財”を事業に活かす虎の巻 支援策、まる分かりガイドブック」をご紹介します。

知的財産の重要性が叫ばれて長いですが、その間に国や自治体等からの様々な支援策が支援策があったかと思います。

国や自治体等からの支援策は、議会の承認を得る必要があったりするために、年々変わって行くことが多いです。

その結果、昨年あった支援策が今年は無いと思ったら、違った名前の同様な支援策があったということを経験した方も多いと思います。

弊所でもなるべくクライアントに有用な情報を集めて提供しているのですが、すべての施策を把握することはとても大変です。

スマホで地図を見ている人のイラストそこで、役立つのが今回のガイドブックになります。

このガイドブックは、あくまで特許庁が実施する支援策をまとめたものですが、特許庁自体が非常に多くの支援策を提供しているのでとても役立つものだと思います。

さて、その内容ですが、大別すると、次の2つの目的を目指す中小企業の支援策をパッケージで紹介しています。

  1. 海外進出
  2. 下請け脱却

その他に、中小企業を顧客とする地方銀行や士業にも役立つ支援策も記載されています。

具体的には、「A-1 海外進出の際の知財戦略に関するアドバイス」という項目が枠内に列挙されており、その枠内には、その概要、費用、支援に要する期間/時間、おススメのご利用時期等が分かり易く表示されています。

そして、その支援策の詳細を知りたい場合には、その項目の部分をクリックすれば、その詳細が書かれたHPに移動するという仕組みになっています。

このガイドブックに記載されている支援項目は次のようになっています。

  • A-1 海外進出の際の知財戦略に関するアドバイス
  • A-2 模倣品にお困りの方、専門家のアドバイス
  • A-3 専門家を擁するワンストップ何でも相談窓口
  • A-4 営業秘密と知財戦略に関する相談窓口
  • A-5 外国で権利を取得したい、でもコストが・・・
  • A-6 海外で模倣品が出回り自社製品の市場が阻まれている
  • A-7 進出先企業から権利侵害を指摘された/冒認商標出願をされてしまった
  • A-8 海外の知的財産に関するリスクをヘッジしたい
  • A-9 海外の知財実務に関する情報が知りたい
  • A-10 海外展開の際の知財リスクについて知りたい
  • B-1 知財のお悩みは全てワンストップで対応します
  • B-2 何が自社にフィットする支援策なのか知りたい
  • B-3 営業秘密(ノウハウ)の経営への活かした方を知りたい
  • B-4 国内市場で外国からの模倣品が出回っている!対策は?
  • B-5 先人の技術を知り、「巨人の肩」の上に立とう
  • B-6 特許を取得・維持する費用が安くなります
  • B-7 知財を経営に活用している企業さん、ご紹介します
  • B-8 あなたの事業を守るのに役立つ手段を紹介します
  • B-9 秘密情報の漏えいを未然に防ぎたい方
  • C-1 顧客がどうやら技術・ブランド・デザインで悩んでいる
  • C-2 銀行マンの皆さま、顧客と技術で語りませんか
  • C-3 顧客の持つ技術・ブランド・デザインの権利を調べたい

 

ちなみに、Aで始まる項目が海外進出向けの支援策、Bで始まる項目が下請け脱却向けの支援策で、Cで始まる項目が中小企業を顧客とする地方銀行や士業向けの支援策ということになっています。

特許庁だけでも、これだけの支援策を提供しているのですね!

何か知的財産に関する疑問点があったら、このガイドブックを見て相談に行ってみては如何でしょうか?

ただ一つ心配なのは、来年度もこのガイドブックを提供してくれるかどうかという点です。。

今日は以上です。

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